2017年7月31日月曜日

共同研究班「これからの都市と居場所と協働を考える会」 公開研究会のお知らせ

【題目】子ども食堂から 都市とコミュニティの 現在を考える
【日時】2017年8月5日(土) 14:00〜17:00
【場所】関西学院大学上ヶ原キャンパス 先端社会研究所(社会学部棟3F) セミナールーム1

【プログラム】
第一部 ガイダンス・基調レクチャー 14:00〜14:40
 ガイダンス:関西学院大学非常勤講師/同志社大学嘱託研究員  松村 淳氏
 基調レクチャー:立命館大学産業社会学部    准教授       柏木 智子氏
第二部 パネルディスカッション   14:50〜16:30
 パネリスト:  特定非営利活動法人ところ   代表理事     斉藤 智文氏 
           夢うららほっとステーション   副会長     池田 多瑛氏  
           一般社団法人つなぐ      理事       尾関 泰輔氏     
           関西学院大学            非常勤講師      尾添 侑太氏
 コメンテーター:立命館大学産業社会学部      准教授    柏木 智子氏 
 司会・進行::関西学院大学非常勤講師/同志社大学嘱託研究員 松村 淳氏    
第三部 交流会           16:30〜17:00
 講師・パネリスト・参加者で交流会を予定しております。


【概要】
 現在、子ども食堂ということばを頻繁に耳にします。しかし、その実態はどのようなものなのかは意外と知られていません。そこで、本研究会では、子ども食堂の運営に関わる方々、子ども食堂を対象とした研究活動を行っている方々にご参画いただき、子ども食堂の実態についての最新の知見を得るとともに、子ども食堂から見えてくる都市とコミュニティの現在について考えていきます。

【お問い合わせ先】
共同研究班「これからの都市と居場所と協働を考える会」
関西学院大学社会学研究科 松野靖子
Mail: fbp67177★kwansei.ac.jp(スパムメール対策のため、@を★に変えて表示しています)

2017年4月1日土曜日

『KG社会学批評』第6号 刊行







 このたび、『KG社会学批評』第6号が刊行されました。
 本誌も創刊号から引き続き、関西学院大学先端社会研究所と同大学大学院社会学研究科のご支援をいただいた上、執筆者の皆さま、査読者の先生方、研究活動にご協力いただいた皆様のお蔭で、今年も無事完成させることができました。編集委員一同、関係者の皆さまに心より御礼申し上げます。
 また、本号の特集では第2号より引き続いて、大学院生たちによるフィールドワークや読書経験から生まれた知見をもとにしたコラムを集めております。


 読者の皆さまの忌憚なきご感想をお待ちしております。



2017年1月16日月曜日

共同研究「フィールドワークの技法を問う」第1回研究会ーフィールドワークと映像をめぐるデータセッション

 
【題 目】:共同研究「フィールドワークの技法を問う」第1回研究会ーフィールドワークと映像をめぐるデータセッション
【日 時】:2017年1月20日(金) 15:00~17:00
【場 所】:共同学習室(関西学院大学社会学部棟2F)
【報告者】:飯塚諒 氏(関西学院大学社会学研究科)
【コメンテーター】:ケイン樹里安 氏(大阪市立大学大学院文学研究科)

【概要】
 第1回研究会では、「フィールドワークと映像データ」の関係をめぐる議論を行う。近年の技術発達に伴い、フィールド調査を行う際のデータ収集の方法も、ビデオなどの映像機器が用いられる機会が多くなり、聴覚・視覚的な情報分析の必要性が増してきている。例えば、非言語的な情報を扱う場合も、写真やDVDを用いた映像・視覚的資料が用いられることで、書記のみでは難しい情報の伝達・収集が可能となってきている。だが、そうして手元に残る映像データの内容や、そもそも映像を分析することの意味や技法が求められる背景を、どのように考えればよいのかについて、意外と話し合われる場は少ないように思われる。
 上の議論をはじめるにあたり、今回の研究会では、研究会メンバーの具体的なデータに基づいたデータセッションという形式をとることで、当該テーマについての問題点を明らかにすることを目指す。まず、聴覚障害者への支援のフィールドワークに関わる飯塚氏から、聴覚障害者(難聴者)と聴者のあいだで通訳を介した飲み会場面についてのデータを提示いただく。次いで、ゲストのケイン樹里安氏より、映像へのコメントをはじめ、映像をはじめとするデジタルデータを社会学的/メディア論的に分析することの意味と課題についてコメント頂きながら、議論を進めていく。
 この2名による問題提起から、映像データを分析にどう活かしていくのかという技法的な課題のみならず、そこで何が得られ、何が限界となるのかという構造的な課題にも目を向け、フィールドワークと映像データを取り巻く、「今」を検討していきたい。

【報告者・コメンテーターの紹介】
飯塚諒
関西学院大学社会学部卒業後、同大学研究科に在籍。学部卒業後、聴覚障害者の自立生活センターにて、通訳者兼、バイトスタッフを行い聴覚障害についての研究を行っている。また関学レインボーウィークをはじめとする、性的マイノリティの活動などにも携わっている。

ケイン樹里安
関西大学社会学部卒業後、大阪市立大学文学研究科に在籍。専門は文化社会学/文化研究。主な研究テーマは「ハーフ」あるいは「ミックス」と呼ばれる人々のSNSを介した日常的実践。近年は、フォト・エスノグラフィーというビジュアル調査法を用いて、よさこい踊りの担い手(踊り子)の実践の視覚化にも取り組んでいる。

2016年11月12日土曜日

共同研究班「現代社会における〈共〉(コモン) をめぐって」班 公開研究会のお知らせ

【題 目】:くらす・ひらく・つなぐ建築――パーリー建築からみる地域と建築家の現在
【日 時】:2016年11月13日(日) 15:00~17:00
【場 所】:海外移住と文化交流センター(神戸市中央区) 
【報告者】:宮原翔太郎 氏(建築家・「パーリー建築」主催者)


【概要】
 今回の研究会では、「建築家による地域づくり、場所づくり」を取り上げる。近年、まちづくりがひとつのブームとなっており、とりわけ地方においては「町おこし」「地域づくり」と結びついて「最後の切り札」に近い扱われ方である。そうした状況の中で、建築家は地域にコミットすることを推奨され、建築家の職能を超えたボランティア的な役割を期待されるという、「上からの」共同性を担わされている。
 これらの議論を踏まえたうえで、宮原氏には、氏が行っている「パーリー建築」における地域へのコミットメントの仕方と現状についてご報告いただく。「パーリー建築」は、建築現場を「パーティ」会場として地域にひらきながら、古民家などのリノベーションを行う宮原氏を中心としたグループである。前述した「上からの」共同性に対して、宮原氏の実践がどのように位置づけられるのかという議論を通して、地域における〈共=コモン〉について検討していきたい。


【報告者紹介】
1990年東京生まれ香港育ち。
成城大学文芸学部卒業後、桑沢デザイン研究所にて建築を学ぶ。卒業後、参加した広島県尾道市のゲストハウスセルフリノベーション計画を経て独立。空き家を改修しながらそこに住み着き、パーティーをし続けることでその場所に新たな価値を持たせるパーリー建築を開始する。
2015年に手がけた「ギルドハウス十日町」では施工期間中に1,500人訪れ、住民7世帯の限界集落に人のいる風景を作り出した。その後も全国各地の空き家に住み着いてはとにかくパーティーを催し続けている。

【お問い合わせ先】
共同研究「現代社会における〈共〉(コモン) をめぐって」班(研究会名:これからの都市と居場所と協働を考える会)関西学院大学大学院 社会学研究科 松村淳
Mail:matsujunbb★gmail.com(スパムメール対策のため、@を★に変えて表示しています)

2016年6月28日火曜日

、『KG社会学批評』第5号刊行

このたび、『KG社会学批評』第5号が刊行されました。

 創刊号から二年、第二号から一年、引き続き関西学院大学先端社会研究所同大学院社会学研究科のご支援をいただき、今年も無事完成させることができました。編集委員より関係者の皆様に御礼を申し上げます。


 第5号では前号と同様、本学社会学研究科院生たちを中心としたコンテンツとなっております。査読付き「書評論文」では、地域福祉のポスト開発期を読み解く試みを行ったもの、民俗学と地域活性化の実践の関係を取り上げたもの、一般的信頼の可能性への考察など、多様なテーマが扱われた書籍の中から、評者たちの関心に沿った論点が示されています。
 また、本号の特集では2号からの引き続きとして、大学院生たちによるフィールドワークや読書経験から生まれた知見をもとにしたコラムを集めると共に、新たなコンテンツとしてOBの方の単著をめぐる現役院生たちとの対話の記録を掲載しています。
  読者の皆様の忌憚なきご感想をお待ちしております。

※本号の目次はこちらになります。

2016年2月25日木曜日

共同研究班「人口減少時代の地方祭礼・伝統芸能」 公開研究会のお知らせ

 題目:「人口減少時代の地方祭礼・伝統芸能」班 第2回研究会

日時:2016年2月27日(土) 9:30~12:00

場所:先端社会研究所セミナールーム(関西学院大学社会学部棟3F)

報告者:俵木悟氏



本研究会は以下の2点について学ぶ研究会です。

①祭礼・民俗芸能を維持している人びとが、時代の変化に対して、どのように対応することで、祭礼・民俗芸能を維持している(あるいは維持を中断している)のだろうか?

②人口減少時代の日本において、どのように民俗学者は調査地の人びとと関わっていくべきなのだろうか?



プログラム

9:30~11:00 俵木悟氏による報告

11:00~12:00 総合討論: 民俗学者と調査地との関係を考える



報告者:俵木 悟氏(成城大学 文芸学部 文化史学科准教授)





 千葉大学大学院 文学研究科修了後、千葉大学大学院 社会文化科学研究科で博士(学術)を取得。 現在は成城大学 文芸学部 文化史学科准教授。

 専門分野は民俗学。研究テーマとしては、民俗芸能、無形文化遺産保護制度など。

 共著作、共編著作として、『日本の民俗9 祭りの快楽』(吉川弘文館、2009年)、『民俗小事典 神事と芸能』(吉川弘文館、2010年)がある。

 主な論文に、「民俗芸能の実践と文化財保護政策―備中神楽の事例から―」(『民俗芸能研究』(25):42-63、1997年)、「儀礼の安定性と自己生成―人類学的儀礼研究素描―」(『文化人類学研究』(1):2-21、2000年)、「文化財としての民俗芸能―その経緯と課題―」(『藝能史研究』(160):48-73、2003年)、「民俗芸能の「現在」から何を学ぶか」(『現代民俗学』(1):79-88、2009年)、「文化財/文化遺産をめぐる重層的な関係と、民俗学の可能性」(『東洋文化』(93):177-197、2012年)、「東松島市月浜の被災民俗文化財調査からみる、民俗行事の伝承と生業の復興」(高倉浩樹・滝澤克彦編『無形民俗文化財が被災するということ―東日本大震災と宮城県沿岸部地域社会の民俗誌―』新泉社、111-120、2014年)などがある。



【お問い合わせ先】

 共同研究「人口減少時代の地方祭礼・伝統芸能」班、

 関西学院大学大学院 社会学研究科 谷岡優子

Mail:dkv99078★kwansei.ac.jp(スパムメール対策のため、@を★に変えて表示しています)

2015年11月17日火曜日

共同研究班「断片化の社会学」公開研究会のお知らせ



【研究会のタイトル】
戦前期における遊廓と現代社会における労働を考える
––––近代女性史と社会学のはざまを乗り越えて––––


 
【日時】
2015年11月21日(土)14:00-17:00(13:30〜受付開始) 


【会場】
関西学院大学社会学部棟3F先端社会研究所セミナールーム


※関西学院大学上ヶ原キャンパス
http://www.kwansei.ac.jp/pr/pr_000374.html
※社会学部校舎


【報告者】
山家悠平(大手前大学学習支援センター)


【コメンテーター】
金太宇(関西学院大学災害復興制度研究所)


【研究会の主旨】
 近年、専門分野別に分断され研究テーマが個別具体的になる学問の「断片化」が進む傾向がある。そこで、本研究班は専門分化した研究領域を横断するような共通理念を探る。今回の研究会では、戦前期の遊廓で働く女性について研究しておられる山家悠平氏を招聘する。本研究班は山家氏に講演いただくことで、歴史学や女性学でおこなわれている最先端の議論の内容が、社会学で議論されている現代のジェンダーや労働の問題においてどのような差異が見られるのかを検証する。そして、これらの学問と社会学との間にある学問の壁をいかに乗り越え、現代の社会問題全般に通ずる共通理念はなんであるのかを模索することを試みる。


お問い合わせ:関西学院大学社会学研究科GSSP「断片化の社会学」班
運営スタッフ代表(奥田)E-Mail:ayb83343 [at] kwansei.ac.jp[at]@に変換してください)