2011年7月22日金曜日

『エッジの社会学』第1回研究会報告

●『エッジの社会学―ソーシャル・ワイズの探究』
第1回研究会「空間のエッジ、あるいは、エッジの空間における共在について」
●日時:2011年7月14日(木)18:30-21:00
●場所:神戸市立地域人材支援センター(旧二葉小学校跡)203号室
●話題提供者 
  本岡拓哉さん (同志社大学人文科学研究所助教)
  中西雄二さん (関西学院大学文学研究科/大阪市立大学GCOE特別研究員)
  野上恵美さん (神戸大学国際文化学研究科)
  山本晃輔さん (大阪大学人間科学研究科/日本学術振興会特別研究員)
  司会・問題提起
  稲津秀樹さん (関西学院大学社会学研究科/日本学術振興会特別研究員)
    *第9回「共在の場」を考える研究会との合同開催


●出席者による研究会レポート
 
 先日、「エッジの社会学」研究会および「共在の場」を考える研究会との合同研究会へ参加した。「共在の場」を考える研究会とは、地理学、教育学などそれぞれディシプリンは異なるが、長田という共通のフィールドをもつ研究者があつまる研究会である。
 今回の研究会は、7月末に開催される「カルチュラルタイフーン 2011」のセッションでのプレ発表会という位置づけであった。各話題提供者のフィールド、すなわち、在日朝鮮人(本岡氏)、奄美諸島(中西氏)そしてベトナム(野上氏、山本氏)など長田を特徴づける様々なエスニシティ、あるいは阪神淡路大震災の記憶をめぐる表象の調査報告(稲津氏)によって構成される今回のセッションは、幅 2メートル四方に拡大された長田のフィールドマップを見下ろしながら、長田の記憶/歴史/生活を立体的に浮かび上がらすという趣旨であった。
 それぞれの調査が発表されるにつれ、長田という町が人びとによってどのように生きられ、また生きられることの必然として境界 (エッジ)が生み出され、それらしばしば重なり合うエッジが乗り越えられ変化していくさまが明らかになっていった。
 
 ・・・報告書の続きは こちら 

2011年7月20日水曜日

『メディア・文化のインターセクション研究班』―第1回公開研究会開催のお知らせ

*場所が変更になりました。ご注意ください。

『メディア・文化のインターセクション研究班』
第一回公開研究会 「ポピュラー文化への挑戦」
 
開催日 2011年7月27日(水)
時間   13:30~17:00
場所   関西学院大学上ヶ原キャンパス
       社会学部2F旧大学院GP事務室

     →社会学部3F先端研究所セミナールーム

報告1  松井広志氏(大阪市立大学大学院)
タイトル 「ポピュラー文化におけるモノ化と集合的記憶」
 
報告2 山森宙史氏(関西学院大学大学院)
タイトル 「コミックスのメディア史―『大衆文化としてのマンガ』の変容」
 
概要
 メディア・文化のインターセクション研究班は、現在の文化研究やメディア研究が直面せざるをえない様々な研究課題を明らかにし、社会学的なアプローチを通した新たな解決方策や分析視座を模索することを目的とする活動を行っています。この第一回研究会では、ちょうどメディア研究・文化研究の交差する場(インターセクション)に位置すると考えられるポピュラー文化研究に取り組む若手研究者/大学院生による研究報告を行います。一方は「モノ化」と「集合的記憶」、他方は「メディア史」とアプローチの違いはありますが、そうした違いを突き合わせつつ、ポピュラー文化研究の新たな方向性を探る機会となることを目指します。 



*このHPをご覧になられた方の参加希望連絡は
・・・ kgu.socgp[アットマーク]gmail.com まで

*本研究会のフライヤーデータはこちら


2011年7月8日金曜日

『エッジの社会学』―第1回公開研究会開催のお知らせ

第1回「エッジの社会学」研究会
―空間のエッジ、あるいは、エッジの空間における共在について―


●日時 
  2011年7月14日(木)18:00-20:00


●場所 
  神戸市立地域人材支援センター203会議室 
  JR新長田駅 南に徒歩15分程度  会場地図 →   http://tinyurl.com/6z7blms


●話題提供    

  本岡拓哉氏(同志社大学人文科学研究所助教)
・・・論文に「戦後神戸市における不法占拠バラック街の消滅
          過程とその背景」『人文地理』59(2)2007 など


  中西雄二氏(関西学院大学文学研究科/大阪市立大学GCOE特別研究員)
・・・論文に「奄美出身者の定着過程と同郷者ネットワーク
――戦前期の神戸における同郷団体を事例として」『人文地理』59(2) 2007 など


  野上恵美氏(神戸大学国際文化学研究科)
・・・論文に「在日ベトナム人宗教施設が持つ社会的意味に関する一考察
―カトリック教会と仏教寺院における活動の比較」『鶴山論叢』(10) 2010 など


  山本晃輔氏(大阪大学人間科学研究科/日本学術振興会特別研究員)
・・・共同報告に「往還することと教育-日本とブラジルにおける生活史分析から」
『日本教育社会学会大会発表要旨集録』(61) 2009 など


  芝野淳一氏(大阪大学人間科学研究科/大阪大学GCOE R.A.)
・・・論文に「ネオリベラリズムと多文化主義の『結びつき』とその『維持』に
関する試論―ボランタリーな支援活動に着目して―」『教育文化学年報』(5) 2010など

  稲津秀樹氏(関西学院大学社会学研究科/日本学術振興会特別研究員)
・・・論文に「日系ペルー人の『監視の経験』のリアリティ― 〈転移〉する
空間の管理者に着目して―」『社会学評論』 61(1) 2010 など


●タイトル  
  まちかどの記憶/イメージへの介入
―共在の場としての〈ながた〉のフィールドマップを描く―


●概要 

神戸・長田をめぐって想起される記憶/イメージとは何だろう。阪神淡路大震災、復興と再開発、鉄人28号像、下町・・・。この研究会では、朝鮮、奄美、ベトナム等からの移住者のように多様な背景をもつ人びとを引き寄せてきたフィールドとしての、〈ながた〉をめぐるもう一つの側面に着目する。つまり、神戸という空間のエッジにありながらもなお、周辺化されたエッジに共在して生きてきた人々の生活の実像をめぐる報告を通じて、共在の場としての〈ながた〉からみた、地域をめぐる記憶/イメージへの介入の在り方について考えてみたい。


*カルチュラル・タイフーン2011(7月23日-24日)応募企画のプレ報告会となります
*第9回共在の場を考える研究会との合同開催になります

*このHPをご覧になられた方の参加希望連絡は
・・・ kgu.socgp[アットマーク]gmail.com まで

*本研究会のフライヤーデータはこちら