2013年11月22日金曜日

第1回「『社会変革』の現在」研究会のお知らせ

第1回「『社会変革』の現在」研究会
     ―社会学的アクションリサーチの探求

●日時
  2013年12月1日(日)15:00~

●場所
    関西学院大学上ヶ原キャンパス・先端社会研究所セミナールーム(社会学部校舎3階)

※関西学院大学上ヶ原キャンパス
※社会学部校舎
 
●報告者
阿部 小涼 氏(琉球大学法文学部教授)

●タイトル
「廃墟の大学を散歩しなければならない」

●概要
「雲の中を歩まなければならない。」桑原武夫の否定命令をこのようにひっくり返したのは花田清輝だった。花田の「歩み」は目的に向かって邁進するようではない、散歩するような足取りだっただろうから、命令法に従わないステップを、ひとまず想像しておこう。今日、大学はもう世界を見下ろす姿を包み込んでくれる薄もやの中にも、象牙で出来た塔の中にもない。廃墟と化した大学でカルチュラル・スタディーズの波濤を体験してしまった社会学者は、どのように現在を生きているのか。大学のなかで研究を、機能不全の民主主義のなかで運動を、「現場」や「当事者」の語でつなぎ合わせながら散歩するように行うことについて、学生の皆さんと大いに語り合う機会としたい。

※フライヤーデータはこちら

※本研究会は、関西学院大学先端社会研究所の2013年度第4回定期研究会との共催です。
 関西学院大学先端社会研究所HP(http://asr.kgu-jp.com/list/?m=Detail1&id=183&cid=235

※本研究会に関するお問い合わせは、kgu.socgp[at]gmail.com (笹部)までお願いします。

新着情報・What's new

2013.11.22  公開研究会のお知らせ

2013年4月3日水曜日

『KG社会学批評』第2号刊行

『KG社会学批評』第2号が刊行されました。

創刊号から一年、引き続き関西学院大学先端社会研究所同大学院社会学研究科のご支援をいただき、今年も無事完成させることができました。編集委員より関係者の皆様に御礼を申し上げます。

第2号では前号と同様、本学社会学研究科院生たちによるコンテンツとなっております。査読付き「書評論文」と「レビュー論文」では、人類学のフィールドからマスメディア上のノスタルジー、また他者性の問題から身の上相談など、多様なテーマが扱われた書籍や論文の中から、評者たちの関心に沿った論点が示されています。

また、本号の特集では「コラム特集」として、大学院生たちによるフィールドワーウや読書経験から生まれた知見をもとにしたコラムを集めました。

読者の皆様の忌憚なきご感想をお待ちしております。

2013年3月25日月曜日

報告:ポストGP共同研究班 研究合宿




報告:関西学院大学大学院社会学研究科 大学院ポストGP共同研究班 研究合宿
  


●日時: 2013316日(土)ひる ~ 317日(日)よる

●場所: 神戸セミナーハウス(兵庫)


2012年度の共同研究関連企画として、12日の日程でポスト大学院GP共同研究班の研究合宿がおこなわれた。社会学研究科は、大学院GPプログラム(2008年度~2010年度)の終了後も、大学院生・研究員の企画・運営によるみっつの共同研究班「エッジの社会学―ソーシャル・ワイズの探究」(代表:福田雄、稲津秀樹)、「メディア・文化のインターセクション」(代表:山森宙史、吹上裕樹)、「Fogbound Society」研究班(代表:尾添侑太)が、先端社会研究所の支援の下で、学内外から報告者・コメンテーターを迎えた公開研究会を開き、議論を重ねてきた。今回の「春合宿」は、それぞれの研究班のメンバーである大学院生・研究員の報告を中心とし、学外の若手研究者の方々にコメンテーターをお願いするかたちで構成した。

この合宿のねらいは、共同研究班メンバーである大学院生・研究員各自に、これまでの研究内容を草稿の段階で報告してもらい、この先の修士論文や投稿論文、ひいては博士論文に仕上げるまでの方向性とモチベーションを得てもらおうというものだった。各報告は、文献・文書資料の分析やフィールドワークを基にしたものをはじめ、計量分析や理論研究などさまざまである。事例研究の場合、それをどのような理論的な文脈に位置づけて論じるのか、かたや理論研究はどのような経験的事例や事象に照らしたときによりアクチュアルなものとなるかが考えどころである。また、査読中論文へのリライト・リプライの対応や、投稿論文を踏まえた上での博士論文構想も、特に後期課程の若手院生にとっては喫緊の悩みである。学外からお招きしたコメンテーターの方々には、こうした多岐にわたる悩みに関してのサポーティブなコメントを各報告についてしていただき、そのうえで、草稿をブラッシュアップするための全体的な議論が行われた。

こうして研究科外の大学院生・若手研究者と対面的な議論を「合宿」形式で集中的におこなうことは、大学院生の研究のモチベーションを刺激し、個人研究のみならず、共同研究全体の成果へと繋げる上でたいへん教育的効果の高いものだと思われる。実際に今回の報告内容をまとめなおし、ジャーナルに論文を(再)投稿する者もいる。そのほかの報告も、この先、修士論文や博士論文等としてまとめられる予定である。

文責:稲津秀樹
(関西学院大学 奨励研究員)


なお、研究合宿の詳細なプログラムは こちら を参照。


写真:報告中の様子

2013年1月28日月曜日

『エッジの社会学』―第3回公開研究会開催のお知らせ

『エッジの社会学』―第3回公開研究会開催のお知らせ
第3回「エッジの社会学―ソーシャル・ワイズの探究」研究会

●日時 
  2013年2月23日(土)13:00-15:00(予定)

●場所 
    関西学院大学上ケ原キャンパス第一教授研究館第一会議室
   →http://bit.ly/cAM66c

●報告者
   植田今日子氏(東北学院大学専任講師)

●概要 

 「エッジの社会学」研究会は、前回に引き続き、津波災害後の社会を考えるための公開研究会を行う。報告者の植田今日子氏はこれまで、社会学・文化人類学の立場から、過疎集落や災害被災集落の調査研究に従事してきた。 本報告では、2011年の東日本大震災によって存続の危機を迎えた宮城県気仙沼市の被災集落を事例とした調査報告を行う。その集落では、被災後極めて早い段階で生存した集落のメンバーによって、被災地区に再びコミュニティとして戻ることが決定された。明治、昭和の津波災害、およびチリ地震などこれまで周期的に津波の被害を受け続けてきた集落にとって、津波という災禍はどのような経験であったのか。「危険」とされる場所に再び戻ることが集落として決定されることはいかにして、どのような実践によって、可能になったのか。
 本研究会は、東日本大震災から2年を迎えようとする今日、植田氏の報告から危機 (エッジの状況) に直面するコミュニティがいかに回復し、危機を乗り越えていくのだろうかという問題に迫ろうとするものである。



*本研究会は、関西学院大学先端社会研究所との共催となります。

*本研究会に関するお問い合わせは、kgu.socgp[アットマーク]gmail.com (フクダ)までお願いします。

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2013年1月11日金曜日

第三回「メディア・文化のインターセクション研究班」公開研究会のお知らせ

・研究会タイトル
「文化ジャンルの変容とその記述可能性をめぐって」

・日時
2013114日(月・祝) 14001800
(研究会終了後に懇親会を予定)

・場所
関西学院大学上ヶ原キャンパス
第二教授研究館(池内記念館)会議室
http://www.kwansei.ac.jp/pr/pr_001086.html ㉞番のところ)

・報告者 
東海大学専任講師・加島 (かしま たかし)氏


・研究会主旨 
  私たちは日々接するメディアの中で、様々な事象について語る「有名人」のイメージに触れている。彼らはある専門性の中の卓越性によって有名になるが、それと同時にその専門性を逸脱していく。こうした「有名人」のあり方は、ある特定の文化ジャンルを構成しつつもそのジャンルを横断していくゆえに、極めて研究対象として捉えがたいものである。このような変容をいかに一貫した視座のもとに社会学的な研究へと接続することができるのか。また、その変容過程によって生じてしまう、文化ジャンルの歴史的な記述の散逸性そのものを、どのように考えることができるのか。こうした問題意識は、これまでの「モノ」を中心軸に据えることで描き出されがちなメディア研究に対して、新たな分析視角を提示するものであるだろう。
 本研究会ではこのような関心のもと、「デザイナー」や「商業美術作家」といった様々な呼称が存在する〈広告製作者〉たちを対象にしてきた加島卓氏をお招きし、メディア文化の中の職業性とその語り方を、さらには近代社会の中で個人に付与される有名性について検討していきたい。

*本研究会は、関西学院大学先端社会研究所の2011年度第8回定期研究会との共催となります。
 →関西学院大学先端社会研究所HP(http://asr.kgu-jp.com/list/?m=Detail1&id=165&cid=227
*本研究会に関するお問い合わせは、kgu.socgp[at]gmail.com (笹部)までお願いします。