多元的自己と再帰性を考える――浅野智彦氏をお呼びして
【日時】2014年11月29日(土) 14 :00 ~17:30(受付開始 13:30 ~)
※一般公開 ・入場無料 研究会終了後に懇親を予定しております 。
【会場】先端社会研究所セミナールーム(関西学院大学上ヶ原キャンパス 社会学部棟 3F )
※関西学院大学上ヶ原キャンパス
※社会学部校舎
【報告者】浅野 智彦 氏
1964年、仙台市生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、東京学芸大学教育学部教授。専門は自己論、アイデンティティ論、物語論。
著書に『「若者」とは誰か――アイデンティティの30年』(河出書房新社)、『趣味縁からはじまる社会参加(シリーズ若者の気分)』(岩波書店)、『自己への物語論的接近――家族療法から社会学へ』(勁草書房)
【コメンテータ】名部 圭一氏
1966年、大阪市生まれ。関西大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、桃山学院大学社会学部准教授。専門は理論社会学、文化社会学。
著書に『社会文化理論ガイドブック』(共編著、ナカニシヤ出版)、『文化社会学の視座――のめりこむメディア文化とそこにある日常の文化』(共著、ミネルヴァ書房)、『現代文化の社会学入門』(共著、ミネルヴァ書房)など。
※備考
【研究会の主旨】
本研究会は、「自己」、とりわけ若者の自己像とその語りを対象とするアイデンティティ研究や物語研究における新たな分析視座や社会学的アプローチについて検討する。現代社会を生きる若者は、「自分探し・自己分析」といった営みを通して多元的に自己を語ると同時に、「ゆとり世代」「コミュニケーションの希薄化」といった様々な言説によって多様に語られる存在である。そして、このような「自己」の語りの変化に合わせて、対象への研究アプローチも多様化しており、インターディシプリンに若者を把握する必要があるといえる。
そこで本研究会では、現在若者に関する言説や彼らの実践に焦点をあて研究を続けておられる浅野智彦氏をお呼びして、氏の研究関心の変遷を伺いつつ、再帰的近代において多元的に自己を生きるとはどういうことなのか/そこではどのように「自己」が語られるのかについて検討し、新たな社会学的思考を獲得することを目的とする。