2014年2月16日日曜日

共同研究「フォークロア研究の国際比較」班 第1回研究会

共同研究「フォークロア研究の国際比較」班 第1回研究会


【講師】小長谷 英代 氏(早稲田大学 社会科学総合学術院 (社会科学部)・教授

【日時】2014217日(月)12:00~15:30

【場所】関西学院大学上ヶ原キャンパスE号館201号教室

【題目】「アメリカ民俗学の今―理論、実践、政策―」

【司会】谷岡 優子(関西学院大学大学院 社会学研究科博士課程前期課程)

【備考】

本研究会は、関西学院大学社会学研究科大学院生が自主的に企画している「フォークロア研究の国際比較」研究会と、先端社会研究所2013年度定期研究会との共催となります。本研究会に関するお問い合わせはkgu.socgp[at]gmail.com [at]@に変換してください)までお願いします。

 【研究会開催概要】

近代日本で生み出された特徴ある人文学の一分野として、柳田國男による「民俗学」が存在する。
 これはネイティブ・アンソロポロジー(自社会・自文化研究)というべきものであるが、こうした動きは実は日本のみにとどまるものではなく、同時期の欧米各国においても同様に発生しており、それは「フォークロア研究」と呼ばれている。日本の「民俗学」を含む、これら各国のフォークロア研究は、それぞれの国内において独自の発展を遂げたものの、国際間での研究比較は行われていない。
 そうした状況のなか、本研究会は、アメリカ・ドイツ・フィンランド・ロシアのフォークロア研究との比較照合し、フォークロア研究の理論的再構成を目指すべく活動している。今回の第1回公開研究会では、小長谷英代氏をお招きすることにより、アメリカのフォークロア研究の動向や歴史的推移を学びつつ、上述の課題について考える機会としたい。
 【講師紹介】
 小長谷 英代(こながや ひでよ)

 ペンシルヴァニア大学大学院博士課程修了。Ph.D.
民俗学、パフォーマンス研究、アメリカ研究専攻。

主な著書に、小長谷英代・平山美雪編訳,2012 『アメリカ民俗学―歴史と方法の批判的考察―』岩田書院。
主要論文に、“Performing Manliness: Resistance and Harmony in Japanese American Taiko(Bronner ed. Manly Traditions: The Folk Roots of American Masculinities. Indiana Univ. Press,2005)、“Taiko Performance(Lee & Nadeau eds. Encyclopedia of Asian American Folklore. ABC-CLO, 2010)、「パフォーマンス理論―『ポスト』領域の民俗学―」(『日本民俗学』2632010年)、「アメリカの『民俗』と『口承性』―バラッドにおける差異の構築とナショナリズム―」(『立命館言語文化研究』232011年)、「『残存』からの脱却―アメリカ民俗学の試み―」(『現代民俗学研究』12009年)、などがある。