2016年11月12日土曜日

共同研究班「現代社会における〈共〉(コモン) をめぐって」班 公開研究会のお知らせ

【題 目】:くらす・ひらく・つなぐ建築――パーリー建築からみる地域と建築家の現在
【日 時】:2016年11月13日(日) 15:00~17:00
【場 所】:海外移住と文化交流センター(神戸市中央区) 
【報告者】:宮原翔太郎 氏(建築家・「パーリー建築」主催者)


【概要】
 今回の研究会では、「建築家による地域づくり、場所づくり」を取り上げる。近年、まちづくりがひとつのブームとなっており、とりわけ地方においては「町おこし」「地域づくり」と結びついて「最後の切り札」に近い扱われ方である。そうした状況の中で、建築家は地域にコミットすることを推奨され、建築家の職能を超えたボランティア的な役割を期待されるという、「上からの」共同性を担わされている。
 これらの議論を踏まえたうえで、宮原氏には、氏が行っている「パーリー建築」における地域へのコミットメントの仕方と現状についてご報告いただく。「パーリー建築」は、建築現場を「パーティ」会場として地域にひらきながら、古民家などのリノベーションを行う宮原氏を中心としたグループである。前述した「上からの」共同性に対して、宮原氏の実践がどのように位置づけられるのかという議論を通して、地域における〈共=コモン〉について検討していきたい。


【報告者紹介】
1990年東京生まれ香港育ち。
成城大学文芸学部卒業後、桑沢デザイン研究所にて建築を学ぶ。卒業後、参加した広島県尾道市のゲストハウスセルフリノベーション計画を経て独立。空き家を改修しながらそこに住み着き、パーティーをし続けることでその場所に新たな価値を持たせるパーリー建築を開始する。
2015年に手がけた「ギルドハウス十日町」では施工期間中に1,500人訪れ、住民7世帯の限界集落に人のいる風景を作り出した。その後も全国各地の空き家に住み着いてはとにかくパーティーを催し続けている。

【お問い合わせ先】
共同研究「現代社会における〈共〉(コモン) をめぐって」班(研究会名:これからの都市と居場所と協働を考える会)関西学院大学大学院 社会学研究科 松村淳
Mail:matsujunbb★gmail.com(スパムメール対策のため、@を★に変えて表示しています)

2016年6月28日火曜日

、『KG社会学批評』第5号刊行

このたび、『KG社会学批評』第5号が刊行されました。

 創刊号から二年、第二号から一年、引き続き関西学院大学先端社会研究所同大学院社会学研究科のご支援をいただき、今年も無事完成させることができました。編集委員より関係者の皆様に御礼を申し上げます。


 第5号では前号と同様、本学社会学研究科院生たちを中心としたコンテンツとなっております。査読付き「書評論文」では、地域福祉のポスト開発期を読み解く試みを行ったもの、民俗学と地域活性化の実践の関係を取り上げたもの、一般的信頼の可能性への考察など、多様なテーマが扱われた書籍の中から、評者たちの関心に沿った論点が示されています。
 また、本号の特集では2号からの引き続きとして、大学院生たちによるフィールドワークや読書経験から生まれた知見をもとにしたコラムを集めると共に、新たなコンテンツとしてOBの方の単著をめぐる現役院生たちとの対話の記録を掲載しています。
  読者の皆様の忌憚なきご感想をお待ちしております。

※本号の目次はこちらになります。

2016年2月25日木曜日

共同研究班「人口減少時代の地方祭礼・伝統芸能」 公開研究会のお知らせ

 題目:「人口減少時代の地方祭礼・伝統芸能」班 第2回研究会

日時:2016年2月27日(土) 9:30~12:00

場所:先端社会研究所セミナールーム(関西学院大学社会学部棟3F)

報告者:俵木悟氏



本研究会は以下の2点について学ぶ研究会です。

①祭礼・民俗芸能を維持している人びとが、時代の変化に対して、どのように対応することで、祭礼・民俗芸能を維持している(あるいは維持を中断している)のだろうか?

②人口減少時代の日本において、どのように民俗学者は調査地の人びとと関わっていくべきなのだろうか?



プログラム

9:30~11:00 俵木悟氏による報告

11:00~12:00 総合討論: 民俗学者と調査地との関係を考える



報告者:俵木 悟氏(成城大学 文芸学部 文化史学科准教授)





 千葉大学大学院 文学研究科修了後、千葉大学大学院 社会文化科学研究科で博士(学術)を取得。 現在は成城大学 文芸学部 文化史学科准教授。

 専門分野は民俗学。研究テーマとしては、民俗芸能、無形文化遺産保護制度など。

 共著作、共編著作として、『日本の民俗9 祭りの快楽』(吉川弘文館、2009年)、『民俗小事典 神事と芸能』(吉川弘文館、2010年)がある。

 主な論文に、「民俗芸能の実践と文化財保護政策―備中神楽の事例から―」(『民俗芸能研究』(25):42-63、1997年)、「儀礼の安定性と自己生成―人類学的儀礼研究素描―」(『文化人類学研究』(1):2-21、2000年)、「文化財としての民俗芸能―その経緯と課題―」(『藝能史研究』(160):48-73、2003年)、「民俗芸能の「現在」から何を学ぶか」(『現代民俗学』(1):79-88、2009年)、「文化財/文化遺産をめぐる重層的な関係と、民俗学の可能性」(『東洋文化』(93):177-197、2012年)、「東松島市月浜の被災民俗文化財調査からみる、民俗行事の伝承と生業の復興」(高倉浩樹・滝澤克彦編『無形民俗文化財が被災するということ―東日本大震災と宮城県沿岸部地域社会の民俗誌―』新泉社、111-120、2014年)などがある。



【お問い合わせ先】

 共同研究「人口減少時代の地方祭礼・伝統芸能」班、

 関西学院大学大学院 社会学研究科 谷岡優子

Mail:dkv99078★kwansei.ac.jp(スパムメール対策のため、@を★に変えて表示しています)